自分の実の親に対して素直になれないときは

家族、特に自分の実の親に対しては、素直になれないことがあります。ある主婦の方の若い頃の誕生日での出来事です。

自力で歩くのがやっとだった母親が、大きな花束を手押し車に載せて帰ってきたそうです。そのとき、母親は相当息が上がっていたそうで、それを見たその方は、仕事や介護の疲れもあって、「何してるの。また転んだらどうするの❗」と、強い口調で叱責してしまったそうです。自分のために必死の想いで買ってきてくれたもので、一番好きな花だったのに、どうして最初に「ありがとう」と言えなかったのかと、20年経った今でも後悔しているといいます。

もしこれが他人なら、真っ先に感謝の気持ちが起こっていて、素直に「ありがとう」と言えたでしょう。実の母親だからこそ、どうしても辛くあたってしまうのは、私自身もよくわかります。

この方の娘さんが最近、嫁ぎ先の義母の介護を始めたそうです。自分の苦い経験から、後悔しない介護についてアドバイスができたといいます。そのことがきっと、その方にとっての、今は亡き母親への親孝行になったのではないかと思いました。

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